北アルプス山麓を取材する、多くの新聞記者やテレビ局のカメラマンなどに、時々お会いします。 よくお会いする記者の1人に、大糸タイムス報道記者の中島保洋さん(20代)がいます。 温かく、それでいて真剣な目で子どもたちやお年寄りを見つめ、大事なことはしっかりメモを取ります。 「よくまあそんなに次々と質問が出て来るわ」と、相手に聞く質問に、圧倒されることがあります。 中島さんの取材姿に感動することもしばしば。 先日は、山の中でチップ道路を作る小学生を取材する中島さんにお会いしました。 子どもたちの仕事姿だけではなく、表情をとらえようと、カメラをアンダーに構え、必死で下から子どもたちの表情を狙っています。 時には敷きたてのチップに座り込み、気に入ったその瞬間に、カメラのシャッターを切ります。 どれほど追い続けたのか、いつの間にか中島さんの姿は視界から消えましたが、次の日の朝刊には、ビニールシートに入れて運んで来たチップを、指定場所に空ける瞬間に、わずかに安堵の表情を示す小学生の姿が載っていました。 「子どもたちの、生き生きした表情を追いかけられるのも、取材の醍醐味」と語った、そんな中島さんの精神に見習いたいと思いました。 |
ついついペコの独り言 >