【今時の給食:大町市あすなろ保育園で】2011.1.28

ひょんなことから先日、北アルプス山麓を取材している大糸タイムスの記者、千國(ちくに)直見さんと一緒に、大町市内のあすなろ保育園のお誕生会の給食をいただくことになってしまいました。

保育園の給食をいただくなどということは初めてのことで、大変感動しました。そして大町市に続いていると言う伝統やら、給食に関係したお話しを、園長の田中美和子先生と千國さんからお聞きしました。千國さん、流石地元の記者だけあって、よく知っています。

その前に、給食メニューをご覧ください。

味のついたご飯と、野菜たっぷりのスープ。そしてハムカツに加熱した野菜を添え、デザートはミカンです。美味しそうでしょ?園児用に薄い味付けで、それぞれの味を楽しむことができました。実に美味しかったです。これは月に一度の、今月のお誕生会の特別メニューです。

普段園児たちはアルミのお弁当箱に週5日、白いご飯だけを入れて持って来るのだそうです。給食に時にはそれを暖めてもらい、いただきます。

大町市内は白いご飯が中心で、雑穀米などを食べているお宅では保護者がそう言うご飯を持たせるそうですが、子ども社会の事情もあるので、雑穀米などは難しさもあるそうです。

さて副食ですが、大町市内の保育園すべては、食材は全て国産品を使い、作る前に、本当に国産品だけかどうかの材料のチェックをして、しっかりラベルなども吟味されるようです。

その後、ミカンなどは塩素の液に入れて消毒をし、更に流水ですすぎ、食卓に上ると言います。
サラダなど、野菜はすべて火を通し、野菜などの内部の温度が85度以上であることも、しっかりチェックされます。

献立メニューは市の管理栄養士さんが作り、各園で調理されます。
できたら30分以内に食べなくてはならず、作る皆さんの衛生面もしっかりチェックされます。

エプロンは3種類ほどあり、下処理のエプロン、大根など野菜を切るエプロン、茶碗などを洗うエプロンと、それぞれ用途に応じて色が違い、徹底して交換してやっているそうです。当然、トイレなどに行く時には、エプロンは取っていくそうですが、とにかく徹底してやっているとのことでした。


千國さん(左)は大町市育ちで、現在育児中のお母さんです。小学生から保育園児までいらっしゃるので、自分の経験とともに、子どもたちのことも関係し、事情によく通じています。

「今は絶対にないけど、当時は給食を残してはいけなくって、ピーマンが入っていても食べるまで帰してもらえなかったよ。トラウマになった・・・」と、何十年か前の経験を話してくださいました。

田中先生は「昔はミルクの飲めない子がいてね、飲めないからいつまでもしゃべっていた。お母さんが片付けたこともあったよ」と、ずっと以前のことを話してくださいました。

でも今は、時間に追われるように暖かいうちに食べなくてはならず、好き嫌いがあっても、食べるまで片つけないなどと言うことはないのでしょう。30分と言うタイムリミットも、千國さんや田中先生の時代と、今時とは違うのかも知れません。

月に一回ほどあるお誕生会だけ、季節の特徴を生かした、その園独自のメニューになるそうなので、アルミのお弁当箱のご飯は持って来なくても良いそうです。きっとその日は園児たちにとって、待ち遠しい日になっているんでしょうね。

アルミのお弁当箱にご飯だけ入れて持って行くのは当たり前と言う、大町市の伝統。それがずっと続いていき、今の園児たちが大きくなっても、アルミのお弁当箱は当たり前で、お誕生会の特別献立などは、忘れられない思い出となるのかも知れません。

そんなお話しをお聞きしながら、おいしい特別メニューの給食をいただきました。ご馳走さまでした。
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