【「生かされる支援を」4コマ漫画でマップに協力・漫画家の加藤元浩さん】2011.5.3

 愛知県名古屋市の漫画家加藤元浩さんはこのほど、東京都練馬区の42(フォーティーツー)が運営する「必要物資・支援要求マップ311HELP.com」に、被災地の人に送る支援物資に関係する内容の4コマ漫画を無償で提供し、マップに協力しています。漫画は支援物資の中に、汚れたものなどが混入するのを未然に防ぐためのマナーと、「支援が生かされる」ための情報を得る大切さを含んだ内容で、42は早速3日から、マップに掲載しています。 



 加藤さんが書いた4コマ漫画は「これも支援物資で送ってあげよう」と、古着を箱に詰めようとする男性に天使が現れ「あなたは他人のパンツをたとえ洗ってあったもはけるかしら?」と問いかけられ、男性がはっとすると言う内容です。ちょっとユーモアを交え、思わず笑いたくなるような暖かい漫画です。

 加藤さんはこの4コマ漫画を書くにあたり意図したことがあります。それは、被災地にたくさんの必要物資が届けられますが、悲しいかなその中に、汚れたものや、使い古された下着、靴下などが入っており、そのことでかえって被災地に皆さんの心が落胆してしまうという現実に目を向けました。相手にとって必要な物を送るためにも、マップからの情報に注意を促しています。「人の親切心は大きな力になるけど、上手くいかない部分がどうしても出てくる。だから情報は大事」と、加藤さんは話しています。

 近年加藤さんが書く漫画は推理漫画です。講談社が発行する月刊少年マガジンで「C.M.B.森羅博物館の事件目録」、同社発行の隔月少年誌「マガジンイーノ」で「Q.E.D.証明終了」を連載しています。「Q.E.D.証明終了」は、講談社の隔月誌最長連載記録作品ということで、この記録は現在も更新中だとのこと。

 2009年(平成21年度)には、同作品で第33回講談社漫画賞少年部門を受賞し、累計発行部数300万部を突破しました。NHKでテレビドラマにもなり、放送されましたので、きっと「ああ、あの漫画家さん」と思われる方も多いのではないでしょうか。ちなみに第1回の1977年(昭和52年度)同賞少年部門の受賞は、手塚治虫さんのブラックジャック(週刊少年チャンピオン、秋田書房)でした。

 たまたまこの時期に加藤さんはNHKから取材されており、近日漫画家紹介番組は放送されます。「でも、海外向けなので日本では見れませんが・・・」とのこと。ちょっと残念ですね。


 必要物資支援要求マップは、被災地で必要とするものを、地図上に印をつけて内容を書き込み、それを見た人が、必要物資を送れることができるようにしたものです。3月11日の大震災後の17日にインターネット上に公開し、5月3日現在、約700件ほどの書き込みがあり、中にはアメリカのカリフォルニア、オーストラリアなどからも、支援したいと言う声が寄せられています。個人でも書き込んで利用することができるため、実際に中学生が書き込み、何人もの方が支援物資を送って、必要が満たされています。

 また、マップには、島根県松江市にいてプログラムで協力してくださっている内部さん、
被災地仙台にいてボランティアとしてWebデザインを担当している松田さん、仙台市の東北学院メッセンジャーの末永さんと7人の仲間たち、同校のボランティア部の名越先生などが関わっています。

 マップを運営する田原大生さんは「サイトのことを理解していてくれて、本当に有り難い」と話しています。加藤さんが書かれた4コマ漫画。きっと被災地に向けた物資の支援に、大きく働きかけてくれることでしょう。


 4コマ漫画は、必要物資・支援要求マップ311HELP.comの地図の右下に掲載されています。
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