今日の川湯温泉の積雪は50センチほど。「湿った雪だから、ビニールハウスが壊れるかと思った」と言うほど重い雪が降りました。ビニールハウスでは、息子さんに譲ったと言いますが、メロンを栽培しています。夏はメロンの成長が楽しみで、毎朝見回っているほどですので、雪の重さが心配で、何度もビニールハウスを見回ったことでしょう。 北海道でも、川湯温泉付近は盆地だから、昔は寒中だとマイナス30度にもなり、温暖化と言われる近年でも、毎年マイナス25、26度になるそうです。真冬には屈斜路湖の氷は諏訪湖の御神渡りのように結氷すると盛る上がり、しばれが高くなればなるほど結構な高さになるそうです。「寒い」よりも「しばれる」の方が、もっと厳しい寒さに感じますね。雪化粧も、信州のそれよりも相当厳しそうです。 そのような環境にある「摩周そば道楽」ですので「冬の間は店を閉めよう」と、思っていたようです。お店を開けるには朝から暖房を入れなくてはいけませんし、そばを打って準備もしなくてはいけません。お客さんが来てくれなければ赤字になります。 でも、お客さんは言うそうです。「赤字になっても良いから休まないで」と。「赤字になったらやっていられないよう」そう叫びたくなるのをユーモアのセンスで吹き飛ばす藤本さんは「今日は吹雪かなくて天気が良かったが、風が吹くと懐と同じで、スースーと風が懐を通り抜けて行く・・・」と、笑います。 そんなことを冗談で言いながらも、風が吹いても、雪が降っても、定休日以外は店を開けるのが藤本さんです。 6泊で5万円と言うツアーもあるようで、ホテルのお客さんが、毎年雪の中を歩いてそばを食べに来てくださるそうです。歩いて来るので、冬でも「ビールないですか」とか、「お酒ないですか」と言うそうです。 「そう言うお客さんがポツラポツラと来てくれるので、やめる訳にも、休む訳にもいかないんですよ。元気なうちですね。元気でお客さんと話しができるのが楽しみです。『美味しいかった』と言って、帰ってくれたら、それが一番励みになります」。そう話す、受話器の向うの藤本さんの笑顔が見えるようで、弾む声は、夏にお会いした時よりも、ずっと若々しく感じられました。 お客さんは、そばも楽しみでしょうが、そんな藤本さんにお会いして、お話しがしたくて行くのでしょう。わたしもそんな藤本さんに、またお会いしたくなりました。 懐を通り抜ける風に負けずに、健康に気を付けて頑張ってくださいね。またお会いしましょう。 |