【大災害:青木弘貴】2011.6.2

2011/06/01 9:08 に ついついペコ が投稿   [ 2011/06/01 9:13 に更新しました ]

 2011年3月11日の地震から津波、原発の被災被害地の復旧は、放射能汚染の除去まで考えると今後半世紀以上もかかるだろう。

半世紀を経ても除染は無理かも知れないが…。 

この先50年…とてつもなく長い年月だ。

当然のことながら、50年後まで私は生きてはいない。

もう60年近くも生きてきたが…かつてない今回のこの試練は一体何なのだ。

 石原慎太郎東京都知事が被災後の3月14日に発言したという「米国のアイデンティティーは自由。仏蘭西は自由と博愛と平等。日本人にはそんなものはない。日本人のアイデンティティーは我欲、物欲、金銭欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う。」…これが真実だろうか。

旧約聖書の人間の終焉間近の世界を、知事はこの震災で察知したのだろうか。

そしてこの様な試練は、これからも頻繁に続くのだろうか。

 日本は1945年8月に原子爆弾を2度も投下され、放射能の怖さを充分知っている国民のはずだ。60数年という年月は未来に向かえばとてつもなく長い年月だが、過去を振り返ればあっという間の年月でもある。

辿ってきた年月を、身近に感じずに生きてきた人間の愚かさが、今の東京電力福島原子力発電所の第3次被害を造り出してしまったとは言えないだろうか。

政府干渉の中部電力浜岡原子力発電所の2ヶ年(政府はどこやらの地震研究者に耳打ちされ、2年以内という結論を出したのだろうか。)の限定停止には、一体どんな意味があるのだろう。東海沖地震が近未来に東北東日本と同様の規模で発生したら、浜岡の原子炉を停止していても、何の意味もなさないのではないのか。

冷却停止の期間中も稼動していた時と同じ3,000人の従業者は減らせないということを聞いた。それは人間の手で作った原子炉を、人間の手で無にすることはもはや不可能ということではないのだろうか。

福島の原子炉の現状を見ても少しも放射能漏れが終息するようには思えないし、現実を直視すれば確実に放射能汚染は拡大している。

斑目春樹原子力安全委員長の意見で、55分間の冷却停止が云々と、今頃になって問題にしている政治家は、与党も野党も責任を転嫁するだけで牽引力は全く見られない。

管政権の不信任を言い出す前に、国家の一大事のこの時、何故、野党は歩み寄らないのだ。何故、協力して問題を解決しようとはしないのだ。政権争いなどしている場合か。

今一番の重要課題は何なのかを、政治家は判っていないのだ。

国策民営だという電力会社に、国費をどれ程費やさなければならないのか、国民の持ち家の全ての屋根に、国の予算でソーラーパネルを着ければ、これ程までに原子力発電に頼ることもなかったろうに。

企業にはありったけの国家予算を投入するのに、個人からは取り上げるだけ。

今、被災地への義援金が多くの国民の善意で集まっているが、募金する国民もこれからは少々気をつけた方が良いだろう。災害復旧の名の下に、公共料金の値上げや税率引き上げ等、かつてない金銭的な負担が発生するのだから…。

地震、津波、原子炉破砕の大災害の後は、被害に遭わなかった家庭にも平等に、経済危機という第4次大災害がやってくるのだと思う。多くの人たちが、善意で募金をした筈の義援金が、後々の後悔とならないように、健全な政治の舵取りを願うばかりだ。

Comments