【氷の波紋あちこちに:長野県大町市木崎湖】2011.2.16

暦の上ではとっくに春となっている長野県大町市の木崎湖で15日、前日の寒さで湖面の一部が凍結し、南側では流氷のように風と波で押し寄せられた氷が帯になって波に揺れ、西側では、水に石を投げた時に生じるような氷の波紋があちこちにでき、木崎湖は朝から午後にかけての数時間、自然の神秘さに息を飲むような光景に包まれました。
 
木崎湖西側にできた氷の波紋

木崎湖の西側(北アルプス側)には、こういう氷の波紋があちこちに

南側の岸に打ち寄せる氷は、ガラスが割れたような板状の薄氷。南側から東側にかけては、砕けた氷が白い帯のようにくねくね曲がりながら続きます。

割れたガラスのような氷

流氷のような氷

流れる氷は白い帯のよう

湖面の西側には、中央部は色が濃く、不規則な同心円を描くように、白と薄い藍色の縞模様の氷の波紋があちこちに。波紋は直径が5メートル程度のものから、大きいのでは10メートル、あるいは20メートルもあるように見えるものまで様々。
 
そんな氷の周辺にはオオバン、キンクロハジロ、カワアイサなどが群がり、割れそうな薄い氷の上をよちよち歩く姿も観察できました。

暖かな日差しを浴びて氷は徐々に融け、午後3時過ぎには波紋のある景色は見られなくなりました。
 
木崎湖近くにある温泉施設「ゆーぷる木崎湖」の代表遠藤鷹一さんは、年間を通して木崎湖のいろいろな姿を撮影しています。湖にできる氷の波紋を15日にも目撃し、撮影しました。「毎年見て、写真撮っているよ。風と波で一日で駄目になってしまう。ここにいる人しか見れないよ」と言い、撮った写真はゆーぷる木崎湖に、そのうち展示するとのこと。
 
氷の波紋について長野県環境保全研究所飯綱庁舎の浜田崇さんは「非常に面白いですね。(氷の波紋ができる)原因についても考えてみました。一番可能性がありそうなのは、やはり鳥ではないかと思います。凍りかけのちょうどよいタイミングで、鳥が着水した(あるいは薄い氷をやぶって落ちた?)と考えるのが無理のない推測かなと思います。関心は呼べそう」と話していました。
 
寒さが続く間は、木崎湖ではまた、氷の波紋ができるかも知れませね。湖面の脇を車で通る皆さん、ちょっと車を止めて、湖面を見つめてみてくださいもしかしたら、野鳥が作ったかも知れない、素敵な波紋が広がっているかも・・・
Comments